ナトリウムは、人体に必須のミネラルの1つであり、細胞内外の浸透圧の調節や神経・筋肉の機能維持など、多くの生理機能に関与しています。
役割
水分バランスの調節
ナトリウムは、体内の水分バランスを調節するのに重要な役割を果たしています。ナトリウムが体内に入ると、浸透圧が高くなり、水分が細胞外に移動して水分量が増加します。逆に、ナトリウムの不足は、細胞内に水分が移動して細胞の腫れを引き起こすことがあります。
神経・筋肉の機能維持
ナトリウムは、神経と筋肉の機能に不可欠なミネラルの1つです。神経細胞は、ナトリウムイオンを使って電気信号を伝達し、筋肉細胞は、神経から送られてきた電気信号によって収縮します。
酸塩基平衡の調節
ナトリウムは、体液の酸塩基平衡を調節するためにも重要です。ナトリウムイオンは、体内の酸性度を中和する役割を果たします。
不足すると
ナトリウムの不足は、疲れやすさ、筋肉の痙攣、頭痛などの症状を引き起こすことがあります。
適正な摂取
ナトリウムは、塩や加工食品などに多く含まれています。過剰なナトリウム摂取は、高血圧や心臓病、腎臓病などのリスクを高めることがあります。適切なナトリウム摂取量を確保するためには、塩分の摂取量を減らし、バランスの良い食事を心がけることが重要です。