クエン酸

クエン酸は、クエン果やレモンなどの柑橘類、または酵母や微生物の代謝によって生成される有機酸の一種です。化学式はC6H8O7で、酸味があり、弱い酸性を示します。

役割

クエン酸は、食品や飲料に酸味料として添加されることがあります。また、クエン酸を含む食品としては、柑橘類、トマト、イチゴ、パイナップル、アセロラなどが挙げられます。また、クエン酸は、鉄分やカルシウム、マグネシウムの吸収を促進する働きがあります。

疲労回復や脱臭効果

クエン酸には疲労回復や脱臭効果があるとされています。また、代謝を促進する働きがあり、脂肪燃焼を促進する効果もあるとされています。このため、スポーツドリンクやダイエット食品に使用されることがあります。

なお、クエン酸は、燃料電池や洗剤、化粧品、医薬品などの製造にも利用されています。

適正な摂取

クエン酸の1日あたりの適正な摂取量については、厚生労働省による推奨摂取量は設定されていません。ただし、一般的には、食品からの自然なクエン酸の摂取量は、健康に影響を与えることはありません。

ただし、クエン酸をサプリメントとして摂取する場合には、製品の指示に従うことをおすすめします。過剰摂取による健康被害も報告されており、特に胃腸の症状や尿路結石の原因になる可能性があるため、適量を守るようにしましょう。また、クエン酸に対してアレルギーを持っている人もいますので、注意が必要です。一般的に、1日あたり1000mg以下の摂取が推奨されています。

栄養素の最新記事8件